買取実績 先日は市川市にて、古本の出張下見に伺いました。

ご依頼くださったのは、以前に大学研究室で心理学関係の蔵書をお売りいただいた教授。今回は研究室ではなく、ご自宅の蔵書についてのご相談でした。

「研究室ほどの量ではなく1000冊程度ですが大丈夫ですか？」と気にされていましたが、もちろん大丈夫です。

東京書房は市川市であれば100冊以上から出張費・手数料無料でお伺いしております。

1000冊ともなれば立派な蔵書整理ですし、研究室の蔵書とは違った生活の延長線上にある書棚からは、その方の研究と日常が交差する不思議な味わいを感じます。

今回、事前下見が必要になったのには理由がありました。

教授のご自宅は搬出経路が狭く、段差や階段が多いため搬出環境が良くなかったのです。

さらに「箱やカバーがない本が多い」とのことで、価値があるのか心配されていました。

ですが、心理学の専門書はカバーがなくても問題なく取り扱えます。

本の状態を一冊ずつ確認しながら、安心いただけるよう丁寧にご説明しました。

下見を終えた後、立ち寄ったのが葛飾八幡宮です。

市川市の総鎮守として古くから地域に根ざす大きな神社で、創建は平安時代とも伝えられています。

境内には樹齢千年を超える「千本公孫樹（いちょう）」がそびえ立ち、市の天然記念物にも指定されています。

ご利益は厄除け、安産祈願、勝運祈願など多岐にわたり、地域の方々にとって心の拠り所となってきました。

大きな木々に守られた境内は、静けさと同時に力強さを感じさせます。

参道を歩いていると、自分自身の心も整理されるような気持ちになります。

この日のご縁に感謝を込めて手を合わせると、今回の下見もまた一つの「人と本とを結ぶ大切な縁」なのだと改めて感じました。

量が多いか少ないかは関係なく、1000冊の蔵書にも、その方の人生や研究の時間がしっかり刻まれています。

本を未来へつなぐための橋渡しができることが、古本屋としての使命であると実感しました。

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