本の歴史
本の歴史。記録する形は、画から文字へ
本の成り立ちをご存知ですか?
知識や情報は、紙などの物理的な媒体に記録し、印刷・複製し、流通してきました。
情報の通信手段として言葉や文字を用いるようになって、それを記録し保存する必要があり、そのためにメディアは形を変え、その都度生み出されてきました。
そして現在の代表的なメディアは紙です。
紙の技術は、中国から朝鮮半島に渡り、日本に伝来します。
そのあと、イスラム諸国に、スペイン、ヨーロッパへと広がっていきました。
持ち運びが便利に、ページをめくる楽しみ
中世の時代、
知識を保持し、享受するために、図書館が修道会によって建設されます。
図書館は書物を独占し、蔵書の目録は時代にとっての宝物。
その当時、西暦1500年までに印刷された書物のすべてを、「インキュナビラ」といいます。
言語は、ラテン語。意味は、おむつ。
印刷術が、その時はまだゆりかごの中にあったから、と言われています。
インキュナビラには扉も表紙もなく、巻末を開かざるをえません。
結局全部読むことになります。
読書には、非常に不便。読みたいところだけ、読めればいいのに。
そんな願いをかなえるべく、袋綴じが開発。
冊子状になり、持ち運べて非常に便利に。
そうなると、一つの書物では、不特定多数の読者を支えきれません。
たくさんの作品が、世の中に生み出されることになります。
その後、グーテルベルクによって印刷業が革新。
また、印刷業が発達すると、その都度新しい文字が生まれ、
文字の種類が増えると、優れた作品が出来上がります。
書物が乱雑に増えていき、
一度知識を系統立てて整理するために、辞書が開発されます。
辞書ができたのは、啓蒙主義のおかげ。
その後、印刷業が発達・普及したのは、宗教改革のおかげです。
思想の移り変わりに対応するため、厚い紙より薄い紙が効率的。
装丁ができあがり、横に置くものが縦に保管されるようになります、。
保管する書庫から、取り出す本棚へ
本の出来が良くなると、たくさんの方が欲しがります。
ですが、その知識が優れたものであるなら、その対価も高くなります。
それでも、知識が、情報が必要という方のために、自分の蔵書を提供しようと考え、文庫が誕生します。
小型化が流通し、その後軽量化へと進む産業。
メディアは移って、紙から電子へ。
著者の意向を汲んだものではなく、誰もが自由に複製できるようになり、著作物自体に権利がつきます。著作物に権利がつくと、提供する方法が限定され、誰もが情報を発信するようになり、誰もが作り手としての立場になりえる時代になってきました。
コピー機がなくなる、そんな時代がくるかもしれません。
だからといって、昔のものに価値がなくなるわけではありません。
あまりに希少なものは博物館や国のものとなりますが、流通するにはその理由があり、時代時代の大衆文化は貴重な文化遺産といえます。
誰かが手に取った本をめくってみてはいかがでしょう。
自分以外の人もこの本を読んでいると思うと、なんだか奇妙な親近感がわいてきて、別の誰かに貸したくなっちゃうかも。
巡り巡って、あなたの本が、街の古本屋に。
意外な書籍が高価買取できる場合も数多くございますので、本の処分、整理をお考えの方はぜひ一度ご連絡ください。
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