沖縄へ出張買取に行ってきました
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^^
一ヶ月くらい前のことです。
「そういえば、沖縄の買取きまったらしいよ。」
と、出勤するなりスタッフから言われ
(あ、本当に行くんだ・・・)
と、心の中で密かに驚いてしまいました。
というのも、私自身、ここで働き始めてまだ半年ほどなのですが
“ 古本屋 ”という仕事が、こんなにも毎日色んな場所に出向いて
大量の本を、ワッセワッセと運び出すイメージが まるでなかったからです。
「あのね、入ったばっかりの人には言ってるんだけどねぇ。」
「うちの仕事は、本屋というより、引っ越し屋だと思った方がいいよ?あはははは~。」
そんなふうに、初日に囲まれて言われた記憶がじんわり蘇ります。
に、しても沖縄って···!
さすがに遠すぎやしないか?
と思ったのも束の間。
気づくとスタッフ4人を乗せた飛行機は
ビューンっと勢いよくはるか南の島へと飛び立ち
数日後には
「大変だったよぉ~」
「思ったより量が多くてさぁ、延泊しちゃったよぉ~」
なんて言いながらも、大量の紅芋タルトを抱えて、サラッと帰ってきていました。
ちなみに沖縄での買取の様子はこんな感じです!
まず、お客様のご自宅にピンポーンとお伺いし
本の状態や、内容の確認をさせていただきます。

その後、ジャンルごとに仕分けしながら箱に詰め

みんなでワッセワッセと車に運び出し

佐川急便さんの倉庫に運ばせていただきました。

実際は、この何倍もの量があったそうです。
もちろん···
メインは首都圏内での買取をさせてもらっているので
今回のように遠方の場合は
“ どんな内容の本が 何冊くらいあるか ”
によって
“ 行ける場合と 行けない場合 ”
というのがどうしても、出てきてはしまうのですが···
それでも、できる限り 行ける可能性がある場合は
何とかできないかと試行錯誤させていただきますので
もしもお考えの本がある場合は一度ご相談いただけたらと思います^^
ちなみに来月は、山形県への買取を予定しています。
その時は、私も同行しますので、その様子もお伝えできたらと思っています^^
東京書房ってどこにあるの?
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
たまに、買取の電話をうけていると
「そちらは、どこにあるんですか?」 と聞かれることがあります。
そういう時、わたしはいつも
「川崎の〝宮崎台〟っていう駅にあるんですけど・・・」 とお答えするのですが
たいていピンと来てもらえません・・・。
なので、今回は宮崎台という駅の街並みから、東京書房までの道のりを
ゆっくり、お散歩しながらお伝えしていきたいと思います^ ^
まず、田園都市線の宮崎台駅の改札を出ますと すぐに見えるのが
〝電車とバスの博物館〟

こちらは知る人ぞ知る名スポットでして
普段は見られない電車とバスの裏側の世界へと
ショートトリップすることができる施設となっております!
ちなみに、わたしも先日、仕事の休憩時間中に行ってきたのですが
大人一人でフラッと入ってもけっこう楽しめます(入場料200円)

チケットも改札を通るみたいにピっとして入ることができます。

そんな電車とバスの博物館を
目の前に、くるっと左を向いていただきますと・・・
上の方に、宮崎台の〝北口の看板〟がドーンと下がっていますので

そこをくぐりぬけ、目の前の坂を〝右側〟に下っていきます。
すると、すぐ右手に 子どもだったら絶対届かないだろ!
と、ツッコミたくなるような 高さに設置された自動販売機が2つ
紅白なかよく ポンポンと並んでいます。

身長166センチの私でも上の段はぎりっぎりです。

さてそのまま坂を下っていきますと
これまた少し目を引く不思議な看板が・・
大きくそびえたつ鉄塔の真下に・・・

〝あぶない!のぼるのはやめましょう〟
とかかれた個性的な鳥の看板が見えてきます。
過去に登ろうとした方がいるのでしょうか・・・
その鉄塔の前には、小さな横断歩道があり、わたるとすぐスーパーのライフが見えます。

ライフを、ゆっくり左に沿いながら道なりに曲がっていきますと
右手にジブリ感まんさいの、古き良き階段がそびえ立ちます。

朝見ても、夕方見ても、いつもノスタルジックで美しいです^^
そしてその前には、これまたいつも美しく整頓された自転車置き場・・・

管理人の方が、汗をながしながら今日も朝から頑張っていました。
そんな自転車置き場を右手にしてまっすぐ進んでいただくと
今度は左側に〝みやざきだいようちえん〟
と書かれたキノコとお菓子のお家みたいなオブジェのある
メルヘンチックな幼稚園が見えます。


その幼稚園のすぐ隣には、われらが東京書房スタッフのいきつけ
お弁当屋のまるきゅう!

缶コーヒーをのみながらくつろげるスペースも
すぐ隣に設置されていますので、いつ行っても落ち着いて待つことができます。

そんなまるきゅうを通り過ぎますと、これまた小さな横断歩道!
秋はきれいなイチョウ並木、いまの時期(6月)は、あじさいが道路沿いにたくさん咲いています。


その横断歩道を渡りますと、すぐ左手にコインパーキングがありまして・・・

そのすぐ後ろに・・・・きました!
〝東京書房〟 到着です!

本を捨てないでのポスターがシャッターに貼ってあるのが目印です^^

「おはよう、何撮ってるの~?」
と、朝からスタッフが出迎えてくれました。

午前10時、今日もはじまります^^
※東京書房では、このように直接、宮崎台の駅から店頭にお越し頂いても大丈夫なのでお待ちしております。
思ってたのと違う!の先
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
これは数年前、上野でやっていたフェルメール展に行った時のことなのですが
すごく有名な〝牛乳を注ぐ女〟という作品を目にした時
思わず驚きが口からこぼれました。
…えっ、小さっ…
なんか、思ってたのと違う。。
その驚きは、小さいからガッカリしたというものではなく
見てみるまでは本当にわからないんだという一種の感動のようなものでした。
私が静かに驚いていると
いつのまにか するりと横に現れた50代くらいのご夫婦も
「なんかあれだな、小さいな。」
「ね、思ったより…ね。」
なんて会話を、これまた小さな声で話しているのが聞こえてきました。
人はもしかしたら、自分でも意識していないうちに
「おそらくこんなもんだろう」 というイメージを
どこかで作りあげてしまうところが、あるのかもしれません。
そんな 〝思ってたのと違う!〟 は、古本の仕事をしていても時として訪れます。
たとえば「こっちはダメだと思って…」と
お客様が、ご自分でよけておいた方の本のほうが
依頼したものよりもお値段がついてビックリされることもあれば
逆もしかり。
「これだけ量があるから、そこそこの値段にはなるだろう」
と思って、依頼してはみたものの
ジャンル的には、うちだとあまりお値段のつく分野ではなく
「こんなものなんですね…」
とストンと肩を落とされることもあります。
もちろんそれは、お客様だけでなくわれわれスタッフ側でもよく起こります。
たとえば100冊と依頼をうけお伺いしたら実際は1000冊だった…!とか
行ってみたら、車がとめられるはずだったスペースに
他の車がとまっていて停めれれないよ、どうしよう・・・とか。
お客様側にも、われわれ古本屋側にも
いろんな種類の〝思ってたのと違う〟が時として起こるのがこの仕事の特徴ではありますが
ひとつだけ確かなことは
思ってたのとは、違うかもしれないけど
それでも、やってみた先にのみ
予期せぬヤッター!や心温まる瞬間というのは
転がっている、ということなのかもしれません^^
もちろん、お客様をガッカリするようなタイプの思ってたのと違う!は
できるだけ感じさせないよう最善の努力はさせていただきますが
まずは「これってどうなんだろう?」という好奇心みたいなものから
繋がることができたら、嬉しいなと思います。
すごい量の本の整理について
「すごいよ、ほんっとにすごい量だから。」
そう言われて行ってみるとそこには
一般家庭では決してみることのないような量の本が、ずらりと並べられていました。
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
先日、千葉県にある大学の図書館に買取に行かせてもらったのですが
そこには、本・本・本。
あっちにも、こっちにも本。
…本!
「これと同じ量がね、あと別館にも2箇所くらいあるんだよ、ハハっ。」
そう言われた時、おもわず眼球が1mmくらい飛び出しました。
これはすごいことになるぞ・・・と思いつつ
とりあえず指示された通りに作業を進めていったのですが
半日くらい経って、ふと周りを見回してみると
そこには、来た時となにも変わらないような景色が広がっていました。
ハァ・・。
やってもやっても終わらない、という状況に
職場ではあまりついてはいけないタイプの息も吐きかけたのですが
それでも黙々と作業をしていく中で、ふと 思い出したことがありました。
それは昔、働いていたパスタ屋さんで
同じように、ものすごい量の仕事量を
急遽1人で、こなさなくてはならなくなってしまった日のことなのですが
やってもやっても止まらないオーダーに、信じられない量の洗い物。
もはや、何をどうやっていったらいいのかわからなくなってしまった時・・・
「ちょっと。」
と、当時の店長にうしろから呼びかけられました。
「あのね、大丈夫。いっこいっこやっていけば、必ずいつか終わるから。」
それだけ言うと、またすぐに
はーい!ただいまお伺いいたしまーす!
と、声をはりあげ客席の方にスタスタ戻っていってしまったのですが
そのとき、なぜだか妙にしみたのを覚えています。
たしかに。
いっこいっこやっていけば、必ずいつかは終わる、と。
当たり前のことだけど、何だかそれは
あらゆる物事の根幹に、あるもののような気もしました・・・
ひとつ、またひとつ。
終りが見えなくても、とりあえず一個一個、もくもくと手を動かしていくと
気づくと目の前には、一列だけ作業の終わった本棚がありました 。
ふと背伸びをして、遠くの方に目をやると
同じように黙々と作業をしているスタッフの姿も見えます。
一個一個なんだな、みんなも。
いっこいっこ、丁寧に、できることをやっていく。
それぞれに・・・でも、協力しながら。
そんなことを思った一日でした^ ^
東京書房では、大学のような
一般家庭とは比べ物にならない量の本を所蔵している施設への買取も
行っておりますので、ぜひお気軽にお電話くださいませ。
縁のかたち
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
先日、店頭に本を持ってきてくれたお客様が
「自由が丘の頃から、来てるんですよ〜」 と、教えてくれました。
自由が丘 、というのは まだうちのお店が、買取専門になる前の
普通に販売もしている古本屋さんだった頃のことです。
聞くと、もう10年以上前から通い続けてくれているとのこと。
10年、、という数字に
なんとなく、その頃の自分の状況を、思い返してみたりもしましたが
ふと、 そういえば10年以上どこかのお店に通い続けたことって
私にはないかもしれないなぁ、なんて思ったりもしました。
子どもの頃、通っていた街の駄菓子屋さんも
受験勉強で長時間いりびたったファミレスも
どうしても眠れない夜に たびたび立ち寄った深夜のレンタルビデオ店も
気づけばみんな違うお店や、駐車場へと入れ替わり
そこには自分の知らない、新しい時間が流れていました。
そうだよなぁ、通おうと思っても 向こうには向こうの時間が流れてるから
もしかしたら、 ながらくの「行きつけ」を作るのって
あんがい難しいことなのかもしれません。
現在、うちのお店では、店頭での販売はしていないので
なかなか、毎日 顔を合わすような常連さんに出会うことは少ないのですが
それでも、ふと 山積みになっている本を見た時に
「そういえば、そろそろあそこ持っていかなきゃ。」
と、よぎってもらえるような場所にしていけたらと思いました。
毎日、顔を合わす人も
年に数回だけあう人も
今は疎遠になってしまったけど、一時は深い時間をすごした人も
人にも、場所にも 。
きっと、いろんな縁があるけれど 。
ポツリポツリと訪れる 〝 本を整理する 〟という なにかしらの転機であるその時に。
「そういえば・・・」と、思い出してもらえるような
そんな形の縁というものを、これからも繋いでいけたら嬉しいです^ ^
たいせつなお知らせ〝景品表示法〟の改正について
こんにちは 東京書房スタッフのおはなです^ ^
今回は、大切なお知らせがあります。
おそらくホームページを持っている古本屋さんであれば
ほとんどの方が知っているであろうあのルールが、ついに改正されました。
その名も〝景品表示法〟 略して〝景表法〟です。
「な、なにが変わったんだ!」
ということを、私自身の理解を深める意味も込めて
今回は〝リユース経済新聞〟の一部を抜粋しながら共有させていただきたいと思います ^ ^
景品表示法とは、この記事によると
お客様が誤解したり、困ったりしないような売買ができるように
〝こうゆう表記はやめてあげてね〟
と言った、宣伝のしかたについて、まとめたものになります。
その中で今回、2024年4月18日に見直しが行われたのは
と、ありますがこれは簡単にいうと
「 うちのお店だったら、どこよりも高く買い取りますよ!」 と、うたいながら
実際には、それより大幅に低い値段での買取を行ったり
「 今だけ買取査定額20%アップです! 」 とうたいながら
実際には、その期間終了後も ずっと特別な期間であることをうたい続けたりする
と言ったような
「 思ってたのと違うじゃんか! 」
を招くような書き方は、控えましょう・・・と言ったものとのことです。
また、「買取金額保証」とうたいながら
注釈で「 ※ 買取額を保証するものではありません 」 と記載することも
のちのちトラブルにつながるケースが増えてきたことから
最低限、参考価格の表記や買取実績価格の記載の際には
商品名称や時期、 当時の為替など価格の定義を明確にした上で
通常の一般消費者に誤解を招かないようなわかりやすい記載を心がけてください。
(リユース経済新聞 2024年5月10日発行より)
との見直しが行われたとのことです。
なんの前触れもなく移り変わっていく世の中の決まりに
私自身もいつもドキドキしてしまいますが
その根底には、お客様も、お店の人も
できるだけトラブルが起きないような良好な関係が築いていけるように
といった目的が込められているようです。
価値のない本なんてないという話
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
本の買取をしているとたまに
「値段になるようなものは、ほとんどないとは思うんですけど…」と、恥ずかしそうに本をお持ちになる方がいます。
たしかに、そのジャンルや年代によって 値段のつきやすいものと、つきにくいものがあるのはたしかです。
でも、それはけして〝恥ずかしいもの〟でないことも、たしかです。
たとえば、私は小説がすごく好きですが、小説はうちのお店だとほとんど値段にならない分野だったりします。
でも、だからと言って、私の好きなその小説が
〝本として全く価値がないのかどうか〟と言うとけして、そういうわけではありません。
もちろんです、当たり前です^ ^
だって すぐれた本や、人の心を動かす物語りというのは
どれだけ時が流れようが その本質が色褪せることは、けしてないからです。
〝いいもの〟というのは、かならずいつの時代も受け継がれていくし
残されているものには 必ずどこかに〝ほんもの〟が流れているものです。
(と、個人的には思っています。。)
・・・が!
それが〝古本としての価値〟となると・・・
それとは、まったく別の角度で本を拝見し 値段をつけなくてはならないのが この仕事の難しいところだったりします。
なぜなら、古本というのは その本の希少性に対して値段がつく場合もあり
ベストセラーや古くからの名作など 〝世の中にたくさん出回ったもの〟についてはお値段がつきにくい場合があるからです。
でも、だからこそ、もう一度お伝えしておきたいのは
お持ちの本が、たとえお値段のつきにくいものだったとしても、けして〝価値のないものではない〟ということです。
なのでどうか、これからも好きでい続けてあげて欲しいと思うのです ^^
本を売る、買う。
たったそれだけのことですが、そこにはきっとお金という軸だけでは測れない、いろんなものが隠れています。
どうかそのあなただけの〝私の思う価値〟をこれからも大事にしてくれたらと思います。
その本を、必要としている人のもとへ届けるために
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
〝 買い取った本は、できるだけ、その本を必要としている方のもとに届たい 〟
ということを念頭に、いつも古本の買取をさせていただいてる東京書房ですが
では、実際 〝どうやって必要な人のもとへ届きやすくしているのか〟ということについて
今回は、お話ししたいなと思います^ ^
私もここで働くまで、全く知らなかったのですが
じつは、古本屋さんには 、古本屋さんだけしか参加することのできない〝古本市場〟というものが存在します 。
それはいったいどういった会なのか、と言うと
〝自分のお店ではなかなか売れないけど…〟という本を
みんなで持ち寄って交換しあう、といったことを、月に数回 行なっております。
…ん?
どうして自分のお店で売れないものが、他のお店だと売れるんだ?
と、お思いの方、いい質問です。(一回、言ってみたかった)
私も最初は、そう思いました。
が、それはなぜかということに、お答えさせていただきますと
じつは、古本屋さんには どのお店にも
〝 得意なジャンルと不得意なジャンル 〟というものが存在します。
小説が得意なところがあれば、写真集が得意なところもあるし、洋書が得意なところもあれば
そういった、それぞれの「私、これ、得意でーす!」 「でも、これは苦手です…。」
といった得意・不得意分野を理解しあいつつ
できるだけ、必要なところには必要なものが行き渡るように、みんなで協力しあって、交換こし合いましょう~
というのが、簡単に言うと古本市場という場所です^ ^
なので、お客様から買い取らせていただいた本の中に入っていた〝お値段のつかなかったもの〟 も
もしかしたらめぐりめぐって、日本全国のどこかの古本屋さんで
「あ、これ、懐かしい!」 と、今日、手に取っている方がいるかもしれません。
自分の本じゃない本を整理するとき
「ほら、ちょっと見てみたら?」
そう言って、娘さんが車に積まれた本を指さすと
「あらぁ、こんなにあったのか。。」と、目をまんまるにしたのは、お父さんご本人でした。
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです^ ^
先日、府中市に買取に行かせていただいた時のことです。
向かう前に「〇〇時ごろ、到着できそうです。」と、お電話をしたところ
「よろしくお願いしますっ!…あ、ちょっと待ってください!」
「あの!CDとかもあるんですけど、そういうのは…」
「はい、買い取ってますよ。」
「ほんとですか!あとDVDとかも、あるんですけど…」
「はい、DVDも買い取ってます。」
「あ、ありがとうございます!…ねぇ、CDとかも大丈夫だってよー。」
電話を切る前、ほんのすこしだけ 受話器ごしに、相談しながら片付けている様子が聞こえてきました^ ^
到着して挨拶をすますと
通された2階の部屋には 、たくさんの本が、床一面ズラリと並べられていました。
「これ、すべて読まれたんですか?」 と聞くと、それらはすべて、昔からお父さんが集めてきたものなのだそうです。
ところが数年前から目を悪くされ、とっておいても もう読み返すことはないだろう…
ということで 今回、ようやく決心して依頼をしてくれたとのことでした。
「大変だったんですよ。話してるとなかなか片付かなくて。」
そう言って、困った顔で微笑んだ娘さんは、この日のために、ちゃんと話し合って、なんとか整理することを決めて
お仕事など時間の調整もしたうえで 今、こうやってご実家に来てくれていることを思うと、とてもお父さん思いの方だなぁ、といった印象をうけました。
これは、買取にうかがうとたまに思うことなのですが〝 自分のものじゃないものを整理すること 〟って
きっと、ものすごく、気力も体力も使う行為なのだと思います。
自分の一存だけでは決められないし、かといって残しておいても片付かないし
ご家族の方なら、よりいっそう、どれだけ本人が大切にして来たのかを見てきているはずなので
簡単に整理するのも なんだか悪いことしてるような気持ちになってしまうこともあるだろうし ・・・
そういった いろんな葛藤を乗り越えて、今、こうやって具体的に物事が進んでいってるんだな…
と思うと、できるだけこちらも、次の方に繋げられるよう尽さねば といった気持ちになります^ ^
作業が終わり〝こんな感じになりました〟と 娘さんに車に積んだ本をお見せすると
「おおー!ちょっとお父さん、すごいよ、見てよー!」と言ってお父さんを呼びにいき
お父さんも「こんなに読んだんだなぁ・・・」としみじみその様子を見て、うなずかれていました。
長年、大切にしてきた本を手放すのはとても寂しいことです。
でも、きっと。
その、空いたスペースには、また別の新しいものが入ります。
そしてまたその新しいものが、かならず新しい会話や思い出を作ってくれます。
そうやって、いろんな物事は、次へと、そしてまた次へと・・・少しずつ繋がっていくんだな~と思うと
なんだか久しぶりに自分の実家のことなんかも思い出したりして、帰り道ほんのすこしだけ懐かしくなりました。
気になるけど入りづらいお店ってありませんか?
こんにちは、東京書房スタッフのおはなです ^ ^
よく街中を歩いていると 〝気になるんだけどなんか入りづらいお店〟ってあったりしませんか?
たとえばガラス張りのしんとした服屋さんで入ったら、いきなり店主と2人っきりになってしまいそうだったり…
外観からは何屋なのかハッキリしないけど、おそらくいつも、常連さんばかりが集まっていそうな飲み屋さんだったり…
( ちなみに私は、サブウェイですら パンとかゴマとか 並びながらスムーズに注文できる自信がないので、入るのをためらいます。。 )
そう、こんなことを言っておいて何なのですが
じつは、東京書房も 〝入りづらいお店〟にあたるのかもしれません。
というのも、実際にお店の前を通ったことがある方ならわかると思うのですが
うちの店舗は〝買取専門の本屋さん〟なので
いわゆる普通の本屋さんみたいに、入ったら「いらっしゃいませ〜」とお声かけするような「お店」ではなく
基本的には、こうやってホームページを通して連絡してくださった方のもとに車で向かい、そこで本を買い取らせて頂き
〝 その本の、次の行き先が決まるまでの間の、あらゆる作業を店舗でしている 〟
と、いった形のお店だからです。
なので、もしかしたらお近くにお住まいで、せっかく気になってくださっている方も、前を通ると、いつもスタッフが作業をしていて
「気になるけど、なんか話しかけづらいんだよなぁ…」と、感じてしまっている方もいるかもしれません。
そんな時は、ぜひとも入り口においてある 小さなベルを、チーンと鳴らしてみてください^ ^

中からすぐに、お話をうかがいまいります。
ちなみに、ベルは押すタイプではなくやっぱり振るタイプでしょ! と
振るタイプに憧れがある方は、こちらをふっていただけたら風情がでるのでぜひ。(ちなみに私は、ふる派です。)

チリーンという涼しい音が響きます。
チリーン・・・

また、もしもお車でおこしの際は 駐車場もありますのでご安心ください。
駐車スペースが埋まってしまっている場合は、こちらで費用を負担しますので、すぐ隣にあるコインパーキングをお使いいただくこともできます^^
どうぞお気軽に、お待ちしています!
スタッフ おはな


