文京区にお住まいの占い師の方からご依頼をいただき、蔵書の下見に伺いました。占いに関する専門書や学術書、趣味で集められた本など、合わせて約1500冊という膨大な量でした。玄関を入ると、タロット、西洋占星術、東洋占術、数秘術、手相など、本当に多岐にわたる分野の書籍が並んでいて、その知識の広さに圧倒されました。
リビングと書斎の二部屋にわたって設置された本棚には、日本語の書籍だけでなく、英語やドイツ語で書かれた洋書も数多く含まれていました。占い師として長年活動されてきた方ならではのコレクションで、中には古書店でもなかなか見かけない貴重な文献も含まれています。昭和初期に出版された占術書や、海外で発行された希少な研究書など、専門家の間で高く評価される資料ばかりでした。
下見では丁寧に状態を確認させていただきます。背表紙の状態、ページの日焼けや破れ、カバーの有無、書き込みやマーカーの痕跡など、細部まで目を通していきました。占いの本は図版や星座図、手相の線の図解など、ビジュアル要素が重要な役割を果たすものが多いため、そうした部分の保存状態も特に注意深く見させていただきました。
お客様とお話をしていると、それぞれの本にまつわるエピソードを聞かせてくださいました。修行時代に恩師から譲り受けた思い出深い一冊や、海外の書店で偶然見つけた貴重な資料など、本と共に歩んでこられた人生が垣間見えます。そういったお話を伺いながらの作業は、単なる下見以上の意味を持つ時間となりました。
下見を終えて、湯島天満宮へ参拝いたしました。
湯島天満宮は学問の神様として知られる菅原道真公を祀る神社で、江戸時代から変わらず多くの人々に親しまれてきた場所です。文京区湯島に位置し、受験シーズンには合格祈願に訪れる学生やご家族で賑わいます。私が訪れた日も、何組かの参拝者が静かに手を合わせていらっしゃいました。
参拝では、今回のお客様との素敵なご縁と、この文京区という土地にご縁をいただけたことへの感謝の気持ちを込めて手を合わせました。占い師として多くの方々と向き合ってこられたお客様の蔵書を、次の世代へしっかりと繋いでいく責任を改めて感じます。
文京区は出版社や古書店が多く集まる、本と縁の深い街です。神田神保町も近く、本好きにとっては特別な場所といえるでしょう。こうした土地で仕事をさせていただけることに、心から感謝の気持ちが湧いてきます。
下見の際は、お客様の大切にされてきた思いに寄り添うことを何より大切にしています。長年かけて築き上げてこられたコレクションには、それぞれの物語があります。そうした背景も含めて、次の方へ丁寧にお繋ぎしていきたいと思っています。
FAQ
Q: 専門的な占い書籍の価値は分かりますか?
A: はい、専門分野に詳しいスタッフが在籍しており、希少な占術書や学術書の価値を適切に評価いたします。
Q: 洋書も対応していますか?
A: 対応しております。英語やドイツ語など各国語の専門書も拝見させていただきます。
Q: 下見にはどのくらい時間がかかりますか?
A: 冊数や保管状況により異なりますが、1500冊程度で1時間から2時間程度を目安にお考えください。
Q: 文京区以外でも対応可能ですか?
A: はい、東京都内を中心に全国へ対応しております。お気軽にお問い合わせください。











