2025年10月15日から始まった長崎県佐世保市での出張買取も、いよいよこの日で最終日となりました。
2泊3日の現場作業の最終日は、搬出と最終確認、そしてお客様へのご挨拶の日。静かな朝の港町の空気の中で、
スタッフ全員がそれぞれの持ち場に向かい、慎重に作業を進めていきました。
朝の現場入り
午前8時前、宿を出発。早朝の佐世保の空は薄い霧がかかっていて、昨日までの作業を包み込むような静けさがありました。現場に到着すると、お客様が笑顔で迎えてくださいました。「いよいよ今日で終わりですね」との言葉に、2日間ご一緒させていただいた時間の重みを感じました。
江戸期古典籍・古文書 約90箱の最終搬出
この日は、前日までに整理を終えた江戸期の古典籍や古文書 約90箱を、提携運送業者と連携しながら慎重に搬出しました。箱の一つひとつには、手書きのラベルでジャンルや年代を明記。スタッフが互いに声を掛け合いながら、破損や混在がないよう細心の注意を払ってトラックへ積み込みを進めました。木箱や和装本の質感に触れると、その紙に記された時代の息づかいが伝わってくるようでした。
お客様とのお別れ
作業がすべて完了したのはお昼すぎ。玄関先でお客様が一言、「主人が大事にしてきた本を、こうして次へつなげてもらえるのはありがたいです」と話してくださいました。その言葉に、私たちが担っている“引き継ぐ仕事”の意味を改めて感じました。お客様の手の中にあった時間を、丁寧に未来へと渡していく。その役割を任せていただけることが、この仕事の一番のやりがいだと思います。
佐世保をあとにして
搬出を終え、トラックとともに佐世保港を出るころには、青空が少しのぞいていました。帰りの車窓から見えた海と街の景色は、初日に感じた緊張感とは違い、心の中に「感謝」と「安堵」が静かに広がっていくようでした。
2泊3日の出張を通して、スタッフ同士の連携や、地域の方々のあたたかさに支えられたことを実感しました。
出張を終えて
東京までの帰路につく前、スタッフ全員で小さく「お疲れさまでした」と声を掛け合いました。長崎の街の空気と、お客様のやさしい笑顔を思い出しながら、「またこの土地に来られたらいいね」と話したのが印象に残っています。本を運び終えたあとに残るのは、静かな達成感。その静けさの中に、本と人、そして地域とのつながりの尊さを感じた最終日でした。
FAQ
Q1. 長崎県など遠方でも出張買取は可能ですか?
A1. はい。冊数や内容に応じて全国対応しています。今回のように2泊3日の現地作業にも柔軟に対応いたします。
Q2. 江戸期の古典籍や古文書も買取対象ですか?
A2. はい。東京書房では、歴史的価値のある専門書・古文書・研究資料も査定対象です。
Q3. 出張費や査定費用はかかりますか?
A3. かかりません。査定・出張・搬出費すべて無料で対応いたします。
Q4. 搬出はどのように行われますか?
A4. 専門スタッフと提携運送業者が連携し、安全かつ丁寧に作業を行います。書籍の状態に応じて保護・梱包を徹底しています。
Q5. 遠方からの依頼でも見積もりだけお願いできますか?
A5. はい。事前下見やオンラインでのご相談も可能です。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
2025年10月17日、長崎県佐世保市での古本出張買取3日目。2泊3日の最終日は、江戸期の古典籍や古文書 約90箱の搬出を完了しました。お客様の想いを受け取り、本を次の場所へ届けるお手伝いを無事に終えることができました。そして、長崎の空の下で改めて感じたのは、「本を通じて人と地域をつなぐ」という仕事の原点でした。
これからも東京書房では、遠方であっても一冊一冊を丁寧に扱いながら、誠実な買取と引き継ぎを続けてまいります。