2026年1月5日より、東京書房は通常営業を再開しております。年末年始の休業期間にお問い合わせいただいた皆様、お待たせいたしました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始早々、店主が神奈川県秦野市のお宅へ下見に伺いました。事前にお聞きしていた情報では、コミックとサブカルチャー関連の書籍が中心とのこと。実際に拝見すると、その規模は約1300冊に及びました。
まず目に入ったのは、バーコードの無いコミックの数々です。現在流通している書籍には当たり前のように印刷されているバーコードですが、それが導入される前の時代に発行されたコミックたちが、びっしりと本棚を埋めていました。
1980年代から1990年代初頭にかけて、日本の出版物に順次バーコードが導入されていきました。つまり、バーコード無しのコミックは、少なくとも30年以上前の作品ということになります。装丁のデザイン、紙質、印刷の風合い、すべてが当時の空気を纏っています。
ページをめくると、時代の変遷が見えてきます。古い少年誌、少女誌、青年誌。今では入手困難な初版本や、絶版となった作品も含まれていました。保存状態も良好なものが多く、所蔵者の方が大切にされてきたことが伝わります。
サブカルチャーという宝庫
コミックと並んで充実していたのが、サブカルチャー関連の書籍です。アニメ、特撮、映画、音楽、ゲーム、同人文化。いわゆる「オタク文化」と呼ばれる領域の資料が、体系的に揃っていました。
サブカルチャーの書籍は、発行当時はマイナーな存在でも、後世になって歴史的価値を認められることがあります。アニメ雑誌、ゲーム雑誌、映画パンフレット、設定資料集などは、今では研究資料としても注目されています。
この秦野市のコレクションには、まさにそうした時代の証人となる書籍が数多く含まれていました。
アニメ黎明期のムック本、特撮ヒーロー番組の資料、初期のゲーム攻略本。どれも当時の熱量が感じられる品々です。
ファンジンと呼ばれる同人誌や、限定販売されたイベントグッズのカタログなども混じっており、単なる「本」というより、一つの文化史を構成する資料群と言えるでしょう。
下見の間、所蔵者の方とお話しする中で、これらのコレクションにかけてこられた情熱が伝わってきました。一冊一冊に思い出があり、それぞれが青春の一部だったのだと。その重みを受け止めながら、状態確認と写真撮影を進めました。
下見を終えた後、店主は恒例となっている神社参拝へ向かいました。今回訪れたのは出雲大社相模分祠です。
島根県の出雲大社から分霊を勧請した神社で、関東において出雲の神様をお祀りする貴重な場所です。
書籍を扱う仕事は、人と人、本と人を繋ぐ仕事です。お客様が大切にされてきたコレクションを、次の読み手へと橋渡しする責任があります。
秦野市の約1300冊は、後日改めて本格的な作業のために伺う予定です。バーコード無しのコミックという時代性、サブカルチャーという文化的背景、そのどちらも理解した上で、一冊一冊を適切に扱わせていただきます。
2026年も、お客様との出会いを大切に、書籍への敬意を忘れず、真摯に業務に取り組んでまいります。書籍の整理をお考えの方、下見のご依頼も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
FAQ(よくある質問)
Q1: 下見とはどのようなサービスですか?
A: 本格的な作業の前に、実際の冊数や状態を確認させていただくサービスです。秦野市のように、規模が大きい場合や特殊なコレクションの場合に実施しています。
Q2: バーコード無しのコミックでも対応できますか?
A: はい、対応しております。1980年代以前の古いコミックは、バーコード導入前の貴重な資料として拝見いたします。
Q3: サブカルチャー関連の書籍も扱っていますか?
A: 扱っております。アニメ、ゲーム、特撮、同人誌など、サブカルチャー全般に対応しています。
Q4: 下見の後、必ず買取依頼をする必要がありますか?
A: いいえ、下見だけでも問題ありません。実際の状態を確認した上で、ご検討いただけます。











