千代田区のお客様からご連絡をいただき、映画に関する蔵書の見積にお伺いしました。
伺ったお宅には約1000冊もの映画関連書籍があり、映画理論から監督論、シナリオ集、映画史まで本当に幅広いジャンルが揃っていました。お客様は映像業界で長くお仕事をされていた方で、書棚を拝見するだけでその深い造詣が伝わってきます。
お部屋に入った瞬間、圧倒されたのは壁一面の本棚でした。海外の映画雑誌や絶版になった評論集、各国の映画祭カタログなど、私自身も映画が好きなので思わず見入ってしまうような貴重な資料ばかり。特に1970年代から80年代にかけての書籍は、当時の映画文化を知る上でとても価値のあるものだと感じました。
見積作業では一冊一冊の状態を確認していきます。表紙の色褪せやページの状態、書き込みの有無などをチェックしながら進めていきました。今回のコレクションは全体的にとても良い状態で、大切に扱われてきたことがよく分かりました。
見積を終えて、平河天満宮へ足を運ぶことにしました。
平河天満宮は千代田区平河町にある、学問の神様・菅原道真公を祀った神社です。江戸時代には太田道灌が江戸城の守り神として大切にし、徳川家とも深い繋がりがあった由緒ある場所だそうです。都心にありながら静かで、ゆっくりとした時間が流れている素敵な空間でした。
今回の参拝では、お客様との素敵なご縁に感謝の気持ちを込めて参拝させていただきました。映画という文化を愛し、こんなにもたくさんの資料を集めてこられたお客様の情熱を、次の方へしっかりと繋いでいきたいという想いを新たにしました。
見積の際は、お客様とのお話を大切にしています。本への思い入れや、どんなきっかけで集められたのかなど、お話を伺いながら作業を進めることで、一冊一冊の背景が見えてくる気がします。そういった想いも含めて、次の方へ繋いでいけたらと思っています
Q1. 千代田区で下見した映画の本は、どのような方が読む本が多いのでしょうか?
A1.主に映画の歴史、技術、批評に関する専門書でした。もちろん、熱心な映画ファンの方がご自身の研究のために読まれることが多いですが、今後は大学や専門学校の研究者の方など、より専門性の高い知識を求める方々の手に渡ることが期待されます。約1000冊という規模でしたので、質の高い資料が多く含まれていました。
Q2. 大量の本を手放すとき、女性一人で準備するのは大変で心配です。
A2. ご安心ください。お客様が本の整理を進める際の大変さはよく理解しています。お客様には、特別な準備をしていただく必要はございません。お電話一本で、私たち専門のスタッフがご指定の場所へお伺いし、すべての本の確認から運び出し、引き取りまでを、丁寧かつ迅速に対応いたします。重たい本を運ぶ作業は一切ございませんので、どうぞご心配なく。
Q4. 本を手放すことへの迷いがあるのですが、相談だけでも可能でしょうか?
A4. はい、もちろんです。本を売るという決断は、簡単にできるものではありませんよね。まずは、お電話やメールで蔵書の内容や量についてお聞かせいただくだけで結構です。本への愛着や、手放すことへの複雑な思いも理解した上で、お客様のペースに合わせて丁寧にご相談に応じますので、お気軽にご連絡ください。
Q5. 専門書と趣味の本が混ざっていますが問題ないですか?
A5. 多ジャンルの蔵書でも、まずは全体像を把握するところから進めています。特定のジャンルに限定する必要はありません。











