先日、店主は小平市へ遺品整理に伴う古本の下見に伺いました。
今回拝見したのは、手品関係の本がぎっしり詰まった本棚でした。
マジックの技法解説や歴史書、プロマジシャンの著作、海外翻訳の専門書まで、手品の世界を存分に学べる内容で、まさに趣味と研究の集大成といえる蔵書でした。
さらに、手品以外の本も含めるとざっと2000冊ほど。
これだけの量が長い時間をかけて集められてきたことを思うと、ご家族にとって整理を進めるのは簡単なことではなかったと思います。
遺品整理のご依頼では、本を片付けることそのものが大切な思い出と向き合う時間になります。古書店としてそのお手伝いをさせていただくことは、身の引き締まる思いです。
下見では、買取の最低保証額をお伝えし、ご家族にご納得いただいたうえで、出張買取に伺う日程を一緒に相談しながら決めさせていただきました。
ご家族からは「これで部屋がすっきり片付けられる」「気持ちの整理もできそう」とのお声をいただき、私たちも安心しました。
下見を終えたあとには、地域の一本榎熊野宮へ参拝しました。
一本榎熊野宮は地元に親しまれる神社で、大きな榎の木がそびえる境内は、静けさと温もりに満ちています。
この日のご縁と、ご家族が大切にされてきた本との出会いに感謝を込めて手を合わせました。
古書店の役割は、本を買い取るだけでなく、持ち主の人生と共に歩んできた蔵書を次の方へとつなぐことです。
遺品整理という節目に立ち会わせていただくと、その責任を改めて強く感じます。
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