街の空気が少しずつ冷たくなり、
日が沈むのが早く感じられる季節になりました。
まだ本格的なイルミネーションが始まる前の10月末。
東京書房では、昨年撮影した灯りの写真を見返しながら、
今年の冬の特集に向けた準備を進めています。
去年の冬、出張買取の帰りに立ち寄った街の灯りは、
今も記憶の中で柔らかく輝いています。
ハイエースのサイドミラーに反射した光、
段ボールの隙間からこぼれた夕暮れのオレンジ色。
それは、私たちが運ぶ“本の時間”と重なって見えました。
東京書房の出張買取は、
本を引き取るだけの仕事ではありません。
誰かの人生の一部を受け取り、
次の読者へと静かに渡す――
その一冊一冊の向こうに、たくさんの“灯り”があります。
去年の写真を見返していると、
お客様の「この本、次の人に読まれたら嬉しいです」という言葉が思い出されます。
街の光も、本を託す想いも、どちらも“優しさ”のかたち。
灯りは人の心を温め、本はその心に明かりを残す。
そんな風に思える季節が、もうすぐやってきます。
【昨年の撮影場所:丸の内】
(※昨年の写真をここに掲載)
まもなく、今年のイルミネーション特集を公開予定です。
今年は全国の出張先や日常の一場面など、
“本と光が重なる瞬間”をテーマにお届けします。
去年の灯りを胸に、今年もまた新しい光を探しに出かけます。











